一方、商品別輸入は、ニュージーランドの限られた資源と製造能力を反映して極めて多岐にわたっている。
87年の輸入についみると、鉱物燃料の減少が大きいが、これは原油価格の下落に加え、国産天然ガスのガソリン化稼働および国産石炭の活用による需要減少を反映したものである。
輸送用機械では、自動車(シェア8.0%)は前年比47.8%増と急増しており、86年6月の輸入規制緩和措置の影響が現れている。
このほか、鉄鋼(前年比10.3%増)、一般機械・電気機器(同5.0%増)など主要輸入品目は軒並み増加している。
88年7月実施の工業製品関税の引き下げ、自動車関税の撤廃、ニュージーランド通貨の強含みなどを考慮すれば、輸入全体の増加傾向は今後とも継続するものと思われる。
主要商品別輸入実績
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